音楽史
『音楽の聴き方』の難易度と感想:聴くという行為を問い直す
『音楽の聴き方』はどんな人向け?
音楽史の流れを押さえたうえで、「自分はどう聴いているのか」「音楽をどう言葉にするか」を考えたい人向けです。吉田秀和賞を受賞した音楽論で、聴き方の型を意識化できます。
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この本の位置づけ
『西洋音楽史』の著者による続編的な音楽論です。「音楽は言葉にできない」という常套句を疑い、聴く型・語る言葉を持つことが音楽体験を豊かにすると論じます。通史で得た知識を「自分の聴き方」へ接続する一冊です。
読んでよかった点
- 「わかって聴く」ことへの後ろめたさが解消され、聴くことに積極的になれる
- 西洋クラシックの聴き方が歴史的に作られた「型」だと自覚できる
- 音楽について話す・書くための具体的な語彙が増える
気になる点
- 議論は抽象度が上がるため、通史を読んでからでないと空中戦に感じやすい
- 実例として挙がる曲を知らないと、実感が湧きにくい箇所がある
三冊目として読むことで、知識が「聴く体験」に変わります。ここまで来たら、最後はテーマ読みの『オペラの運命』へ。
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よくある質問
- 『西洋音楽史』を読んでいなくても読めますか?
- 読めますが、歴史の文脈を前提にした議論が多いため、通史を先に読むほうが得るものが大きいです。
- 実践的な鑑賞ガイドですか?
- 名曲解説ではなく、聴くという行為そのものを扱う音楽論です。聴き方が変わる本と考えてください。
この書評は読書マップ
『【難易度別】西洋音楽史・クラシック入門におすすめの4冊と読む順番』
の一部です。分野全体の読む順番はマップをご覧ください。
公開日: 2026/7/5