化学

『大学院講義 有機化学』の難易度と読み方:学部の先へ進むための一冊

書名
『大学院講義 有機化学 I・II(第2版)』
著者
野依良治ほか 編
出版社
東京化学同人
難易度 4/5(専門課程レベル) ★★★★★ 5/5

『大学院講義 有機化学』はどんな人向け?

学部レベルの有機化学を一巡し、大学院進学や研究室配属を控えた人向け。反応機構・物性・合成戦略を研究者視点で体系化し直せます。

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この本の位置づけ

学部の有機化学と大学院・研究レベルの間を橋渡しする、日本語で読める数少ない教科書です。クライン『有機化学』などで基礎を固めた人が、「なぜその反応が進むのか」を軌道論・速度論から説明できるようになるための一冊で、院試の定番参考書でもあります。

読んでよかった点

  • 分子軌道と立体電子効果の観点から反応性を統一的に説明しており、学部で個別に覚えた反応がつながる
  • 日本の第一線の研究者による分担執筆で、各分野の視点がそのまま研究の入口になる
  • 院試・大学院講義の予習復習にそのまま使える構成

気になる点

  • 学部レベルの反応知識を前提にしており、最初の教科書としては不向き
  • 演習量は多くないため、手を動かす訓練は学部教科書の問題集で補う必要がある

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よくある質問

学部の教科書とどう違う?
個々の反応の紹介ではなく、分子軌道論や反応性の原理から有機化学を再構成する構成です。院試対策や研究の基礎固めに向きます。
IとIIはどちらから読むべき?
I(分子構造と反応・物性)で理論的な土台を固めてからII(有機合成と生体分子化学)へ進むのが標準的な順番です。

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公開日: 2026/7/5