化学
『ハートウィグ 有機遷移金属化学』の難易度とレビュー:触媒研究の決定版
『ハートウィグ 有機遷移金属化学』はどんな人向け?
遷移金属触媒を研究で使う大学院生・研究者向け。素反応から触媒サイクルまで、クロスカップリングなどの現代反応を原理から理解できる決定版です。
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この本の位置づけ
有機金属化学分野の世界的な標準教科書(通称 Hartwig)の日本語版です。クロスカップリングやC–H活性化など、現代有機合成の中核である遷移金属触媒反応を、結合・素反応・触媒サイクルの積み上げで原理から説明します。『大学院講義 有機化学』まで進んだ人が、触媒化学を専門レベルで押さえるための到達点です。
読んでよかった点
- 酸化的付加・トランスメタル化・還元的脱離といった素反応の理解から触媒サイクル全体を組み立てる構成で、個別反応の暗記から脱却できる
- 実際の研究例と文献引用が豊富で、そのまま論文読解や研究計画につながる
- 研究室に置いておけば辞書としても長く使える
気になる点
- 完全に専門家向けで、学部レベルの知識だけで読み通すのは難しい
- 上下巻で高価なため、まず図書館や研究室の蔵書で自分の分野の章を確認してからの購入がおすすめ
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よくある質問
- 前提知識はどのくらい必要?
- 学部〜大学院初級の有機化学に加え、配位子や酸化状態など錯体化学の基礎があるとスムーズです。
- 通読すべき? 辞書的に使うべき?
- 前半の素反応(酸化的付加・還元的脱離など)は通読し、後半の各論は自分の研究テーマに関わる章から辞書的に読むのが現実的です。
この書評は読書マップ
『【学部から研究者まで】有機化学の教科書おすすめ3冊と読む順番』
の一部です。分野全体の読む順番はマップをご覧ください。
公開日: 2026/7/5