音楽史

『西洋音楽史』の難易度と感想:クラシックの通史を一冊で

書名
『西洋音楽史 「クラシック」の黄昏』
著者
岡田暁生
出版社
中央公論新社(中公新書)
難易度 2/5(高校レベルの知識があると安心) ★★★★★ 5/5

『西洋音楽史』はどんな人向け?

グレゴリオ聖歌から二十世紀音楽まで、クラシックの流れを一冊で見通したい人向けです。「クラシック」という制度そのものを相対化する視点が得られる定番の通史です。

この本の位置づけ

中世の聖歌から現代音楽まで、約千年の西洋音楽を「クラシックという制度がどう生まれ、どう黄昏を迎えたか」という一貫した物語で描く通史です。音楽史入門の定番として最初に名前が挙がる一冊です。

読んでよかった点

  • 時代ごとの様式変化が「なぜそうなったか」の因果で説明され、丸暗記にならない
  • 「クラシック=偉大な芸術」という思い込みを歴史的に相対化してくれる
  • 新書ながら参考文献が充実しており、次に読む本を選びやすい

気になる点

  • 個々の作曲家や名曲のガイドではないため、曲目ガイドを期待すると肩透かし
  • 二十世紀以降の記述は駆け足気味

『音楽の基礎』で語彙を用意した後の二冊目に最適です。ここで得た歴史の骨格が、続く『音楽の聴き方』の議論を支えます。

よくある質問

クラシックをほとんど聴いたことがなくても読めますか?
読めます。曲目の知識よりも歴史の流れを重視した構成で、読後に聴きたい曲が増えるタイプの本です。
この一冊で音楽史はカバーできますか?
西洋芸術音楽の大きな流れは押さえられます。ジャズやポピュラー音楽は対象外です。

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公開日: 2026/7/5